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真冬のビッグスウェル Part 1

PLAYERS : MASAKI HARADA

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原田 正規
MASAKI HARADA

 

真冬のビッグスウェル

Part 1

うねりが入るタイミングを見計らい、狙いを定めてグッドウェイブをスコアするウェイブハント。北方のビーチに駆けつけ出会った、冬ならではのパワフルな波。

 

キャプション:原田 正規
動画、写真:飯田 健二

 

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先輩プロサーファーでありサーフショップ「エピック」のオーナー、沼尻 和則さんに誘っていただいてここを初めて訪れたのが2016年の夏。あれから8年の月日が経ち、また行けるチャンスが来たことにわたしは心踊る心境だった

茨城出身の沼尻さんは1992年度JPSAグランドチャンピオンに輝いた経歴を持ち、長年にわたり日本のサーフシーンを牽引するトッププロサーファーのひとり。またハワイをはじめ、海外のハードな波をサーフしてきた経験を持つソウルサーファーでもある。本記事のトップにある写真は、今回のセッションで見せた沼尻さんのディープなボトムターン

 

※ 日本のプロツアーを主催する日本プロサーフィン連盟の略称。

 

今回このサーフポイントのポテンシャルがどれだけのものかあらためて再認識できたことで、自身のサーフィンライフに大きく心に刻まれた

ビッグサーフのときにはできるだけカイマナと一緒にサーフするようにしている。今回の波は、これまでカイマナが経験したなかで最大のサイズ。ゲディングアウトするときにとまどいながらも海に飛び込んだ姿と、海から上がったときの誇らしい顔が印象的だった

セミドライスーツにヘッドキャップ、グローブにブーツというフル装備でのビッグウェイブサーフィンはどれだけハードなことか。沖に出た瞬間に戦意喪失するほどだった。わたしが使ったボードの長さは6’0″と、波に対して短かすぎる。うねりに引っかからず、思うようなサーフィンはできなかった。セッションの最中から次に来る準備が始まっていて、水量が多く、パワーがある掘れた波に適したボードを頭のなかで模索していた。今年中にはかならず準備万端で再訪し、ビックバレルを満喫したい

POSTED : 2024-02-28