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冬のホームブレイク

PLAYERS : MASAKI HARADA

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原田 正規
MASAKI HARADA

 

冬のホームブレイク

 

2025年冬、原田のホームである千葉・一宮エリアでは波が続いた。なかでもコンディションのよかった一宮、そして4月にSリーグマスターズツアー最終戦が開催される志田下の小ぶりなファンウェイブで撮影したフリーサーフィンのライディングムービーを公開。

 

キャプション:原田 正規
動画撮影、編集:飯田 健二

一宮。千葉は冬場のほうが波がコンスタントだ。低気圧からのしっかりしたうねりが1週間続くこともある。そのパターンが決まると、風が北西のオフショア※1になることが多く、波のいいポイントが出てくる。この日はけっこう波がパンプしていてパワーがあった。これくらい波があると、いろいろなアプローチができておもしろい。

 

※1 岸から海に向かって吹く風。風が海面を整えるのでサーフィンに適している。

 

一宮。真冬のこのエリアの海水は冷たい。でも、バーテックスウェットスーツのオール3ミリのセミドライがキレのあるパフォーマンスを支えてくれている。従来の5ミリ×3ミリのセミドライより暖かく薄いため、格段に動きやすいのだ。いいサーフィンをするにはギアも大事だ

一宮。この日はチューブもあるグッドコンディションで、若手プロサーファーたちも集結していた。波が上がったときにはサーフィンをしたい。家族こともあってなかなか自分の動きが取りづらいなかでも、つねにそれを念頭に置いている

志田下。この日は長男カイマナとセッション。使用したボードは一宮のときと同じポスティブダイレクションサーフボードの 5’8″。石井 勇さんがハンドシェイプしたコンペ仕様このボードはPU※2素材で、センターからノーズにかけてロッカー※3が強く、スワローテールを採用している。ボトムからトップへの上りのよさが半端じゃない

 

※2 サーフボードの素材となるポリウレタンの発砲フォーム。サーフボードに使われてきた歴史が長く、波にフィットするいい具合のしなりがサーファーたちに愛されつづけている。
※3 サーフボードについた反りのこと。ボードの直進性と回転性を左右する。

志田下。先日小学校を卒業したカイマナ。毎日サーフィンできる恵まれた環境のもと、真冬もスキルアップに励んでいる

志田下。Sリーグ最終戦までもう1か月を切った。海に入ってからはただ目の前の波に集中しているが、海上がったらふと意識する。自分の弱いところを想像して、そこを埋めていく。波が上がってくれることを願う

POSTED : 2025-03-28