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ホテル浦島

文:河上 竜平

 

エマの誕生日からバタバタとしていて、あっという間に1か月が過ぎてしまった。先日、ひと月遅れの誕生日祝いの旅行に行ってきた。行き先は、三重県にあるホテル浦島。

 

東京ドーム4個分ほどの敷地がある巨大なホテル浦島は、大きな洞窟風呂などたくさんの温泉があることで知られている。遊び心に溢れた仕掛けが盛りだくさんで、山を登るとてつもなく長いエスカレーターがあったり、亀のかたちをした船に乗ってホテルまでアクセスすることでも有名な老舗ホテルだ。昔ながらのゲームセンターや卓球場などもあり、1泊じゃ遊びきれないほど楽しめる。かねてからエマとヒイロを連れていきたいと思っていたのだが、なかなか行けずいた。でもついに実現。家族みんなでとても楽しみにしていた。

 

ホテルがある場所は神戸から比較的近い三重県。しかしアクセスが少し悪く、車で約4時間かかる。当日は雨がパラついていた。だが到着すればホテル内で十分遊べるので問題ない。道中に海が見えるよう、紀伊半島をぐるっと南まわりで行くルートで向かった。

 

ホテルの駐車場に到着するとバスに乗り換える。そして漁港へと移動。そこから、亀のかたちをした船に乗ってホテルへ向かう。エマもヒイロも大喜び。子どもうけ抜群のホテルへのエントリー方法だ。対岸にそびえるホテル浦島は山丸ごとがホテルなので、本当に大きい。

 

チェックインをすませて部屋に荷物を置き、さっそく温泉へ行くことにした。最初に入ったのは、いちばん人気の忘帰洞という温泉だ。広い洞窟のなかに風呂があり、目の前には太平洋が広がっている。岩に打ちつけられた波の飛沫が高く上がり、とても迫力がある。子どもたちふたりは初めて間近で見る荒い波に魅せられ、終始海を眺めていた。

 

温泉から上がり、食事の時間だ。バイキング形式なので好きなものを自由にとり、お腹いっぱいご飯を食べた。そして食後、ふたりが楽しみにしていたゲームセンターへ向かった。わたしの子ども時代から時が止まったかのようななつかしいゲームがたくさんある。エマもヒイロもふだんはスマートフォンやニンテンドースイッチ、プレイステーションなどのゲームで遊んでいるので物足りなく感じるかと思ったが、十二分に楽しんでいた。

 

そして、温泉といえば卓球だ。妻の恵美子は卓球の強豪として知られる高校へ推薦入学したほどの強者。わたしも一時期卓球にハマっていたことがあるので草卓球レベルで自信があったのだが、妻の腕はまさに強豪校レベルで相手にならない。エマとヒイロには卓球を楽しませたい。だから妻にはひかえめに卓球をしてもらうことにした。そのかいあってエマもヒイロもとても楽しかったようで、気づけば2時間も卓球をしていた。卓球に興味津々のヒイロの様子を見て、思わずわたしは家に卓球台を置きたくなった。妻は部活での厳しい卓球の経験者だからか、反対している。だがもしも自宅に卓球台を置いたならば、ヒイロへの厳しい指導が始まるかもしれない。

 

その後、ホテルのコンビニエンスストアでお菓子をたくさん買い、ヒイロが楽しみにしていたお菓子パーティーを開催。楽しい一日は終わった。

 

翌朝、子どもたちはぐっすり寝ていたので、朝から温泉に行ってゆっくり過ごした。しばらくして目覚めたふたりは、起きてすぐにニンテンドースイッチでフォートナイトを始める。ぼーっとすることなく、自由な時間を最大限に楽しむ姿にバイタリティを感じる。

 

そんなエマの誕生日旅行は、家族みんながリフレッシュするとてもいい機会となった。家族のなかでもエマはとくにいそがしい。スケートボードや学校、習いごとなど、やることがたくさんある。だからこそ、こうして楽しい息抜きの時間をつくることもとても大切なのだ。

ウミガメのかたちをした浦島丸に乗って5分ほどでエントラスに到着。ホテルは海の目の前にある
写真:河上 竜平

ホテル浦島の名物スポットのひとつ全長154メートルのスペースウォーカー。所要時間5分45秒。階段で言えば、なんと428段にもなるそう
写真:河上 竜平

ホテル内の廊下もとてつもなく長い。まるでテーマパークに宿泊するようなもので、子どもたちは大はしゃぎ!
写真:河上 竜平

エマもヒイロもUFOキャッチャーが大好き。ホテル浦島のゲームセンターは昭和そのものだった
写真:河上 竜平

神戸では見ることができない水平線。帰りは快晴に恵まれた。また家族でリフレッシュ旅行に行く日が楽しみだ
写真:河上 竜平

POSTED : 2023-10-13