写真提供:原田 正規
つい最近高校に入学し、昨年プロロングボーダーとしてデビューした長女のコア。昨年秋に両肩を脱臼してしまい、肩がはずれる癖をなくすために手術を余儀なくされ、4か月以上サーフィンができていなかった。ちょうど高校受験もあり、勉強に集中するにはいい時間だったのではないかとわたしは前向きにとらえていた。とはいえ、ともに生活するうえでコアのフラストレーションは弟たちやわたしに向けられ、家庭内でもギクシャクした場面も多かった。ようやく春になり、高校受験にも無事に合格し、コアもようやく穏やかになった。同時に海に入ることが許されると、パドリングから徐々にやり始めて、今ではふつうにサーフできるまでに回復してきた。
最近のプロスポーツ界は若年化している。たとえば、14歳でパリオリンピックで金メダルを取った女子プロスケーターの吉沢 恋や15歳で銀メダルを取った赤間 凜音は十代で世界トップクラスだ。しかしその影には、大会中に頭を強打し頭蓋骨にひびが入る大怪我をするなど、大きなリスクがあることを知ってほしい。
十代でまだ体もできていないコアも、大人たちと同じ重たいロングボードを持ち運ばなくてはいけないため肩に負担がかかったのだろう。まだまだ15歳。わたしとしては、娘にそんなハードなことをやらせるつもりはまったくない。ただ彼女自身が求めていることを、親としてサポートしていこうと思っている。現代の若年化したスポーツ界にはリスクがつきまとうものの、希望が輝いていることには間違いない。
昨年合格したプロトライアルでのワンシーン。コアは今、6月に開催されるSリーグのコンテストに向けて練習に励んでいる
POSTED : 2025-04-11