文:原田 正規
写真:飯田 健二
来年は波が上がる日を重点的に狙い、波に対応するサーフボードを厳選し、できるだけスタイリッシュに無理のない映像を残すことを第一に動きたい。
近年自然の動きが読めなくなってしまい、波を当てることがむずかしい。これからの冬の季節だと西高東低の気圧配置になる。すると日本海からまとまった低気圧が抜けて、まず日本海にスウェルが入る。そして太平洋側へ抜け、成長した爆弾低気圧はハワイへビックスウェルを送る。いわゆる寒波の冬型気圧配置になると、最初に日本海から、続いて太平洋側にビックスウェルが届くのだ。あとはスウェルが届きそうなポイントの風向きが合えば、ほぼ間違いなく波を当てることは可能だ。
しかし近年は、波がなかなか上がりきらなかったり、サイズダウンするのが早かったりと予測できない場合もある。だから、低気圧の大きさや、前線ができた場合の波が上がりづらくなる可能性を事前に確認する必要がある。
また冬時期のビックサーフは危険もともなうので、まずは身体のケアをしっかりと行い、いつでも挑める態勢を整えることが必要になってくる。このミッションは、ある意味レスキュー隊員みたいなものだろう。
そして大事なのは、ローカルサーファーとのコミュニケーション。これをしっかり行えばあとは問題ない。
Keep going.
POSTED : 2024-11-11