文、写真:河上 竜平
青春時代、わたしはパンクロックやヒップホップなど、アメリカのカルチャーに大きな影響を受けてきた。そして、エマにも小さいころからアメリカの音楽を聴かせていた。
「エマ」は、アメリカでも覚えてもらいやすいように考えた名前だ。だがじつは、女の子を想定したネーミング。生まれてきたのは男の子だったが、気に入っていたのでエマと名づけた。
ずっとアメリカに行ってみたいと思っていた。エマがスケートボードを始めてからは、いつかエマに本場アメリカでスケートボードをしてほしいと願っていたのだが、まさかこんなに早く一緒に行けるとは思ってもみなかった。まるで夢のようだ。
今回の渡米の目的はエマのコンテスト。しかし、わたしのちょっとした夢を叶えるためにわがままを聞いてもらった。それは、In-N-Out Burger(イン・アンド・アウト・バーガー)に行くこと。若いころ、あの矢印マークのTシャツを買ったことがあるほどあこがれていた。
わたしはアメリカの国民食はハンバーガーだと勝手に思っている。マクドナルド、バーガーキングなどは日本にもあるが、アメリカのバーガーチェーンのなかでも絶大な人気を誇るIn-N-Out Burgerはまだ日本に上陸していない。In-N-Out Burgerと言えばカリフォルニアのイメージだったが、ソルトレイクシティにもあることを知り、ウーバーで行くことにした。
ついにIn-N-Out Burgerの前に到着したときにはとても感動した。さっそく店内に入る。うわさどおり、メニューは「ダブルダブル」「チーズバーガー」「ハンバーガー」の3つしかない。わたしはチーズバーガーのセットを、エマはチーズが苦手なのでハンバーガーセットを頼んだ。やっぱりうまい。日本にも、こだわったハンバーガーを出すお店はたくさんある。もしかしたら、日本のハンバーガーショップのほうがおいしいかもしれないが、わたしにとっては、長年行きたかったお店だけに格別のうまさだ。
エマのスケートボードのおかげで、In-N-Out Burgerに行くことができ、夢のひとつが叶った。
そしてわたしは1回では満足できず、もう1度来店したのだった。
西川 有生くんと一緒にIn-N-Out Burgerの前で記念撮影。キッズには無料で帽子をくれる。この人生で行くことはないかもしれないと思っていたIn-N-Out Burgerに行けて感無量だ。次に渡米したときには、わたしのもうひとつ夢である、店舗の屋根にドーナツが乗っていることで有名なロサンゼルスのランディーズドーナツへの来店を叶えたい
POSTED : 2024-08-07