2019 S/S MEN'S PROTO-TYPE2

ブランド20周年を迎え、前シーズンでは、これまの膨大なコレクションにフォーカスを当て、新しいものへとリプロダクトしてくことにフォーカスを当てた。また今シーズンも、ミハラヤスヒロの探究心はそこにある。
過去の試作品に向き合いブラッシュアップさせていく方法は、より構造的に、ダイレクトに進化した。ワークパンツ、デニム、ニットなどのステレオタイプのアイテムは、複雑なパターンで構造的に組み合わせ、1着で新しいレイヤードで見せる。
両袖付きの前身頃、後ろ見頃を組み合わせたニット、プルオーバーとカーディガンを半見頃で組み合わせたニット、チノとカーゴを組み合わせたパンツ、スカーフが通せるディテールを襟元に施したダブルのライダースやスウィングトップ、襟を2つ付けて着崩したように見せたボウリングシャツ…。
いま一度、ファッションとは何か? と、ミハラ自身のみならず消費者にも問いかける。日常性とアヴァンギャルド。この狭間を行き来しながら、浮き彫りにしていくことがミハラヤスヒロの服作りである。